「デカフォレストに聞きました」第3回 栗林 公毅さん
栗林 公毅さん(愛知県)
野辺山初参加年:1996年
野辺山初完走年:1996年
野辺山完走回数:12回
1、普段の練習方法を教えてください。(月間走行距離、年間大会参加数など)
1〜3月 | 50〜100km/月 | 基本的には休養期間の為あまり走らず |
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4月 | 150〜200km | 野辺山に向けてLong(20〜30km)を数本 |
5月 | 250km | 野辺山の前に少し走りこみ |
6〜7月 | 150〜250km/月 | 少しずつスピード練習も取り入れて足作り |
8〜11月 | 500km/月 | 12月の福岡国際に向けて練習 トラック、駅伝、ハーフ等大会参加 |
12月 | 200km | 福岡国際後はJOGで疲れ抜き程度に走る |
2、野辺山ウルトラ完走攻略は?(最初の難関、最後の難関、必需品など)
目標ポイントを決める事。例えば、『JR最高地点での応援団にハイタッチ』とか、『朝靄の富士山を振り返ってみる』、とか『23kmのエイドでイチゴを食べる』とか、30分に一回くらい楽しみを持ってワクワクしながら走ると、野辺山はとっても楽しい。
自分にとって野辺山での難関は90km以降のエイドが少ない事です。ペースが落ち、歩く様になると、夕方になり、日が落ち、寒くなります。しかし、90km以降のエイドは軽食のみでかなり厳しい状態です(昔は暖かい飲み物も無かった)。90km以降は風景にも変化が乏しく、精神的にも参っている(ゴールが見えたらコースがゴールから離れていく設定も関係しているのかもしれませんが・・・)ので、何か対策を持っていた方がよいでしょう。(と言っても荷物は持ちたくないし、停まりたくないので難しいのは重々承知ですが・・・)
90kmからがポイントという栗林さんは、色々と試した結果、やはり「事前の体調管理」こそ90kmからの走りを助ける、と実感したそうです。
特にウルトラでは「内臓まで余裕を持って走る事」が重要。それによってしっかり栄養補給ができ、最後まで元気を保てるということです。
3、デカフォレストを目指した瞬間はいつでしたか?(もしくは、目指したきっかけ)
第3回から出場していたので、9回目の出場の際にデカフォレストの存在を初めて知って後2回走ればなれるんだ、と思い10回目は頑張りました。
当時は「10回連続完走」の1代目、2代目のデカフォレストが誕生したばかり。「9回連続完走を無駄にしない!」と栗林さんも「連続完走」のプレッシャーと闘ったそうです。
4、デカフォレストになった瞬間の気持ちを教えてください。
感激のあまり胸が熱くなりました。10年間1000kmの道中を一緒に走った人、自分にウルトラを教えてくれた人に感謝の気持ちが沸いてきたのを覚えてます。
5、デカフォレストになって変わったこと、良かったことはありますか?
一つ一つの積み重ねの大事さを改めて感じ、駅伝やフルマラソンに挑戦するにあたっても必ず基本を大事に挑むようになりました。
後は、体に悪いと思いウルトラを辞めようと思っていたのですが(実際、富士五湖と丹後は辞めました)、デカフォレストになってしまい、野辺山は辞められなくなりました。(笑)
6、あなたにとって「デカフォレスト」とは何ですか?
年に一度しか会えない戦友です。野辺山がくれた、共通の価値観をもつ良き理解者でもあります。
また、シーズンの始まりを思い出させてくれます。
7、デカフォレストを目指すランナーへメッセージをお願いします。
(タイムを狙う人は別ですが)デカフォレストになる事を目指すのであれば、「気がついたらデカフォレストになってた!」くらいの気持ちで臨む方が野辺山を楽しめると思います。肩肘張らずに八ヶ岳の自然を一日踏みしめて、ゴールまで来て下さい。感動もあれば苦しい事もありますが、頑張った一日を振り返るととても楽しいですよ♪
「野辺山だけは走り続けたい」とおっしゃる栗林さんは、走るたびに沿道の応援の方々、ボランティアの方々に感謝し続けているそうです。その真摯な姿こそ、「デカフォレスト」に一番大切なことなのでしょう。