「デカフォレストに聞きました」第13回 寺島 三喜男さん
寺島 三喜男さん(東京都)
野辺山初参加年:1995年
野辺山初完走年:1995年
野辺山完走回数:12回
1、ウルトラを始めたきっかけは何ですか?
先輩が先にウルトラ完走経験があり、野辺山第1回大会を紹介され、1年間練習を積み、出場しました。
寺島さんの野辺山までの練習は、30km走から始めて毎月少しずつ距離を延ばし、最終的に70km走までこなすものだそうです。
そんな練習をつんだ寺島さんでしたが、初ウルトラの野辺山では87km過ぎに頭が真っ白になったとか。いつ足が止まるか、走り続けられるのか、と言う葛藤もあったそうです。また今でこそ1日休めば大丈夫な身体になったけど、5回目くらいまでは100kmの衝撃に身体が2~3日は言うことをきかなかったそうです。
2、野辺山ウルトラの魅力は何ですか?
横岳中腹~稲子湯までのトレイルランがあることと、大自然(高原)独特の空気を吸って走れることです。
「トレイルは他にはない一番の魅力」と寺島さん。また林道トレイルのあとの20kmからの長い下りでゆっくり周りを見ながら走るのもお勧めだそうです。
3、デカフォレストを目指した瞬間はいつでしたか?(もしくは、目指したきっかけ)
デカフォレストは結果的に到達したと言う感じで、毎回12時間30分~13時間30分の中で走る私にとっては、「完走」こそが最大の目標です。
4、デカフォレストになって変わったこと、良かったことはありますか?
レース中に応援してくださるボランティアの皆様に対する感謝の気持ちを持つことができたことです。(笑顔に助けられています)
ウルトラは一人で完走できるものではないことを毎回思い知らされていますので、特に感じております。
以前は周りのランナーに話しかけるのはつらいときに「すがりたい」気持ちもあったとか。今では自分に与えられた時間(14時間)を楽しむようになったと言う寺島さん。100kmの道のりで「自分で自分を確かめながら」前へ進んでいくそうです。
5、あなたにとって「デカフォレスト」とは何ですか?
ウルトラランナーの「次なる目標」だと思います。
完走後にはまた来年頑張ろうという気持ちにさせてくれます。本当の意味で10回はウルトラを走らないとウルトラの楽しみがわからないと思います。
始めのうちは「完走すること」に一生懸命で、5回目くらいからは「タイムが気になる」ようになり、10回完走してレースを「楽しむ」ことが出来るようになったと寺島さんは言います。10年走り続けることで「楽しみ方」も「楽しむことの良さ」もわかってきたそうです。
6、デカフォレストを目指すランナーへメッセージをお願いします。
デカフォレストに到達するところは心・技・体ともに後退時期(年齢のため)に差し掛かってきます。いかに自分に合った練習方法を見つけて実行するかが大切だと思います。