「デカフォレストに聞きました」第16回 田中 宏明さん
田中 宏明さん(神奈川県)
野辺山初参加年:1996年
野辺山初完走年:1996年
野辺山完走回数:11回
1、普段の練習方法を教えてください。(月間走行距離、年間大会参加数など)
- 週末にラジオを聞きながら、3~4時間の時間走が中心です。コースとしては、近隣の裏山でのトレイルランニングが多いです。
- 4月からGWにかけて毎週のレースとトレイルランニングを取り入れ、集中的に体をつくっています。
夏はトレイルランや登山が中心と言う田中さんは、11月から5月にかけてフル、ハーフ、ウルトラ(野辺山)に参加しているそうです。
2、野辺山ウルトラ完走攻略は?(最初の難関、最後の難関、必需品など)
- 最初の難関は、稲子湯を越えてから千曲川まで一気に下る坂道でダメージを受けないように走ること。
- 第二関門から第三関門まで、気持ちが切れないように走ること。
- 馬越峠の上りはウォーキングでもいいと割り切ること。
- 馬越峠からは、ゴールする自分の姿を強くイメージして走ること。
- 70㎞のファイテンのブース。
田中さんの一番きついポイントは57kmから馬越峠の下までだとか。長い下りが田中さんの身体にも気持ちにもダメージを与えるのでしょう。そんなときは沿道の応援にパワーをもらい、2~3kmごとの短い目標を立て、それをクリアしつつ前へ進む気持ちに切り替えるのが田中流。
また70kmのファイテンブースがなくなった現在では、スタート前のケアを入念にしてそれを補っているそうです。
3、デカフォレストを目指した瞬間はいつでしたか?(もしくは、目指したきっかけ)
平成13年に体調不良で不出場、平成14年は途中リタイヤ、この2年間のブランクから平成15年に復活するときから、強く意識するようになりました。
4、デカフォレストになった瞬間の気持ちを教えてください。
デカフォレストになった時は、もちろんですが、野辺山八ヶ岳星の郷100㎞マラソンでは、毎回ゴールするごとに感動しています。
特に、デカフォレストになった時は、強く背中を何者かに押されていたような気がします。こんなに、周りの皆さんに感謝し、また完走できた自分に誇りを感じる大会はありません。毎年、野辺山八ヶ岳に帰ってきたな!と感じています。
5、デカフォレストになって変わったこと、良かったことはありますか?
疲れたときでも、だらしない顔をして走らなくなったことでしょうか。でも、ゼッケンの色に押しつぶされないように、リラックスして、マイペースで楽しむようにしています。
「グリーンのゼッケンは重い」とおっしゃる田中さんはレース前の練習にも力が入るようになったそうです。しかしグリーンのゼッケンをつけているランナーだからこそレースの楽しみ方も良くご存知のはず。「マイペースで楽しむ」ことにも経験が必要なのでしょう。
6、あなたにとって「デカフォレスト」とは何ですか?
一言で言うと「チャレンジ」(挑戦)ということでしょうか。
これからも1年1年積み重ねていくことが目標とおっしゃる田中さん。その積み重ねの先に新たなる挑戦の20回完走が待っているのかもしれません。
7、デカフォレストを目指すランナーへメッセージをお願いします。
何歳になってもチャレンジする気持ちを大切にしたいと思っています。是非、野辺山八ヶ岳の自然を楽しみながら、自分自身に挑戦し続けてください。
「いってらっしゃい」と送り出され、「おかえりなさい」と迎えられる野辺山ウルトラを「最高です」と評してくださる田中さん。今大会でも「おかえりなさい」の声を聞きながら最後の坂を上ってください。
次回は4月8日。山本 勇さんにご登場いただきます。