全国高校駅伝テレビ観戦
12月23日、47都道府県の高校が集う駅伝全国大会が今年も京都の都大路を舞台に熱い戦いが繰り広げられた。高校生のレベルが上がり、今や7区間42.195kmをなんと2時間1分台で走破してしまうほどである。また、出場校には外国人留学生を擁するチームが珍しくなくなり国際色も豊かだ。
長距離走でレベルアップを目指す選手は当然のごとく目標を持って日夜トレーニングに励んでいるわけだが、最近の傾向をみると、どうやら正月の箱根駅伝(東京箱根間関東大学選手権)をゴールに見据えている諸君が圧倒的に多いようである。歴史と伝統に彩られた箱根駅伝はマスコミの影響もあり、テレビ中継の視聴率は毎年驚異的数字を叩き出している。確かに、規制された天下の国道1号を母校の期待を一身に背負って走る醍醐味はランナー冥利に尽きることかも知れないし、チームのレギュラーを目指すことに青春の血とエネルギーを燃やすことも学生生活での大きな句読点になっていることも事実だ、が、彼らの長距離走の到達点が大学駅伝になってしまっている(そればかりではないが・・)現状はとても残念で仕方が無い。
近年、男子マラソンが世界レベルから水をあけられている、という現実を見せられたとき、何とか互角の戦いをしてくれるランナーがひとりでも多く育って欲しいと願うのは私だけの希望ではないはずだ・・。