サハラマラソン-間寛平サポート記3「いよいよ砂漠へ」

2008年4月 8日
標高950mワルザザートのホテルからレース出発地点までおよそ350km、車で7時間の移動。町を出ると辺りの景色は一変、赤茶けた大地の連続になる。時折、深い緑の麦畑と椰子の木に似た高木樹のオアシスが現われては消えて行く。アラジンの物語に出てくる風景そのものだ。茶色と緑のコントラストが美しい、が、その風景からは人間の立ち入りを拒む自然からの圧力がほとばしり出ているようだ。堆積した砂岩は奇怪な模様を紬だし、大地は岩から砂利、砂へと風化してゆく時間による変化が次第に現れて見える。いよいよ砂漠に入ってきた。車窓からみえる景色は山が無くなり地平線に変わってきた。

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