「走りたい気持ち」と「走れない身体」(2)

2008年6月 3日
人間の身体は実にうまくできている。 芯に相当する骨格の周りを筋肉と筋が繋ぎ、骨格のジョイント部分(関節)によって動きによって発生する衝撃を吸収してくれる。これらのパーツはバランス(均衡)によって保たれていて、このパーツのどれかが崩れると故障を起こす。 身体を支えている2大要素である筋肉と骨格のバランスが崩れると、様々な障害が起こってくる。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などがその典型。骨格を支えている筋肉の力、つまり筋力が加齢や運動不足で衰えてくるとてきめんに症状が現れてくる。 私の場合は55歳を境にこれが出てきた。 40代半ばの転職によって極端にトレーニング量が減り(減る、というよりも全く時間が無くなった)、身体の手入れや強化がおろそかになったからである。半分は肉体労働みたいな生活だから、使う一方では預貯金(体力・筋力)はすぐに底をついてしまう。 腰骨を支えていた筋力が加齢で衰えると椎間板や脊柱管への影響が出てくる。これは運動していない人はなおさらである。関節や筋肉の柔軟性を保つことがこれらの障害予防には欠かせない、だから運動していない人はストレッチやウォーキングを、運動している人はその継続を、ぜひともお勧めしたいのである。

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