2008年9月アーカイブ

 2008年スパルタスロンはアメリカ人スコットの大会三連覇で終わった。出走者307名、完走者154名、完走率50.1%。
今年は晴天の割に気温も上がらず、比較的走りやすい気象状況だった。年々参加者が増える大会だが、ボランティアで運営されている体制は、現状の参加者数が限界なのかも知れない。
 200キロのカテゴリーで最高峰に位置されるこの大会では、支える人、参加するランナーの間で交わされる様々な出来事の中に心温まる出来事と心の痛む出来事を毎年、目の当たりにする。その中から日本人が学ばなければならない多くのことがある。心温まる出来事はギリシャの人々から頂き、心の痛む出来事は日本人の間に起こるからである。あらためて日本人の心の狭さと国際感覚のなさを感じなければならないのは悲しい。日本人は「ランナー」である前に一個の「人間」としての在り方を根本から叩き直さないと恥ずかしい。自分のことを考える前に相手のことや状況を見極めて立ち居振る舞いを正すべきである。
 今回のスパルタスロン、それを教えてくれるレースだった。

社長、原稿書き終える 約6年ぶりとなる新著を社長がやっと書き終えました!!タイトルは「ゼロからのフルマラソン」。
 祥伝社さんから新書で発売されます。10月23日です。
 陸上経験のなかった社長がサラリーマン時代に突然走り始めたワケも書かれています。股ずれするほど太っていたこともあったとか・・・。どうぞご期待ください。

RUNNER'S Wellness STAFF

 夏の24時間が終わった頃から左股関節に痛みが出てなかなか取れなかった。さすがに気になってMRIで検査してみた・・・なんと、「臼蓋形成不全」という診断。つまり、大腿骨と骨盤の接合部の軟骨が磨り減って、大腿骨と骨盤の受けがこすれている、というのだ。これはかなりのショック!
 先日、「丹後ウルトラマラソン」でゲストの丸山弁護士と一緒に走ろうとしたのだが、股関節の痛みと坐骨神経の痛みでわずか7キロで走るのを止めた。たった7kmだったのに翌日から二日間、痛みで満足に歩けなかった。歩行もしにくいとなると、とてもランニングなんて・・。とは思うのだが、原因がはっきりしたので、これから8ヶ月は頑張って腰・尻の筋力強化をしてみようと腹に決めた!
 しかしマイッタ!明日24日からギリシャに行く。スパルタスロンだ。今年も日本からは60名近いランナーがエントリーしている。たった250ユーローの参加料で4泊させてもらえてレース参加ができる。日本やギリシャ以外では考えられない安さだ。これはできるだけ参加者の負担を少なくして参加しやすいレースにしよう、という国際スパルタスロン協会の方針だからである。
 すでに70歳を超えた会長パナギオティスに再会するのが今から楽しみである。

ラジオ出演情報

2008年9月25日
10月からTOKYO FMで放送されるランニング番組「WGH Pro presents SUPER RUNNERS」に出演します。

出演放送日時:10/4(土)、10/11(土)の7:25〜7:28
TOKYO FMホームページ(click)
EARTH MARATHON記者発表  記者発表から約1週間、ようやく寛平さんの「アースマラソン」のことがお伝えできる。
 寛平さんとは90年からだからもう18年のお付き合いになる。というより、寛平さんとの出会いが私自身の人生を大きく変えるきっかけになったのだから、私にとっては単なる出会いとか、おつき合いのレベルで表現できる人物ではない。
 寛平さんとの出会いのきっかけを作ってくれたのが当時のマネージャー比企啓之さん。当時は確か25〜6歳だったと思う。以来、ずいぶん長い時間が経ち比企さんも立派になられた。今回、寛平さんが地球一周を思い立ったとき、その希望を具現化するために相談を持ちかけた相手も比企さんだったと聞いている。
 90年の出会い以来、3度におよぶ「24時間テレビマラソン」をはじめ、海外でのウルトラマラソンやマラソンに関わる番組づくりの時にはいつもお手伝いをさせて頂き、公私共にお世話になっている寛平さんが自身の大きな節目として取り組む地球一周企画の話と手伝いの話を聞いたときは、一も二もなく快諾した。というのも私自身40代半ばでの転身以来「いつかはランニングで寛平さんとけじめになることをご一緒したかった」という思いを抱いていたからだ。
 しかし、企画実現には時間がかかった。寛平さんも慣れないヨットやハードランニングのトレーニングを積んで体力面技術面の確信を得るべく頑張った。比企さんと私はルート設定や費用捻出に奔走し、二人三脚でスポンサー集めをしたり、テレビ局の調整をしたりと様々な準備を進めてきた。その準備の見通しが漸く立ち、8月31日に世間に向けて開陳できたのである。http://www.earth-marathon.com/
 およそ3年の準備を経て「動力を一切使わないで地球を一周する」という壮大にして稀有な計画がいよいよ始まることになった。スタートは年末12月中旬だ。この「寛平アースマラソン」がどんなものを残し、どんな新しいものを生み出してゆくのか?折に触れて寛平さんの頑張りと現地の様子を皆さんにお伝えしてゆきたいと考えている。
EARTH MARATHON ROUTE

24時間テレビ

2008年9月 2日
 今年の24時間テレビはエドはるみさんの113km激走で終わった。
 今回は前半からアップダウンが続く厳しいコース。夜間の走りで体力の温存を計りたかったがスタート直後から激しい雨に見舞われたため、足元の見極めがむずかしく、思った以上に慎重な走りとなった。雨自体は一度濡れてしまえばランナーにとってはさほど苦にはならない。ただ長時間雨中にいると、体温が下がってくるので、身体が冷えて体力の消耗も激しくなる。二日目の33度まで上がった気温はエドさんにはかなり辛かったのではないだろうか。
 近年は番組への注目度もうなぎ登りで、沿道の応援は昨年の欽ちゃんの時に匹敵するほど多かった。私は2004年、2005年の二度にわたり腰にメスを入れたため、終始挫骨神経痛を抱え、思い通りの伴走もサポートもできなかったことが悔いを残す結果となった。このマラソンのサポートはただ横を走っていれば良い、というものではなく、休憩時のマッサージケア、給食のアドバイス、着替えなどのアシストに加え、ランナーの精神的なサポートをすることが一番必要なことになる。しかし、ゴールを目指すランナーを物心両面でアシストできることは、サポート冥利に尽きる。ランナーや番組を通じて頑張ることの意味を感じて頂くことができるなら、また来年も頑張ってみたい、と私自身が皆さんやランナーから力を頂いているようなものである。

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