スパルタスロンを終えて

2008年9月30日

 2008年スパルタスロンはアメリカ人スコットの大会三連覇で終わった。出走者307名、完走者154名、完走率50.1%。
今年は晴天の割に気温も上がらず、比較的走りやすい気象状況だった。年々参加者が増える大会だが、ボランティアで運営されている体制は、現状の参加者数が限界なのかも知れない。
 200キロのカテゴリーで最高峰に位置されるこの大会では、支える人、参加するランナーの間で交わされる様々な出来事の中に心温まる出来事と心の痛む出来事を毎年、目の当たりにする。その中から日本人が学ばなければならない多くのことがある。心温まる出来事はギリシャの人々から頂き、心の痛む出来事は日本人の間に起こるからである。あらためて日本人の心の狭さと国際感覚のなさを感じなければならないのは悲しい。日本人は「ランナー」である前に一個の「人間」としての在り方を根本から叩き直さないと恥ずかしい。自分のことを考える前に相手のことや状況を見極めて立ち居振る舞いを正すべきである。
 今回のスパルタスロン、それを教えてくれるレースだった。

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