2008年10月アーカイブ

昨日、高橋尚子さんが現役引退の記者会見を開いた。夕べの報道機関はこの話題で埋め尽くされた。彼女の活躍は周知の通り。シドニーオリンピックで日本女子として初めてマラソン金メダルを獲得したり、すぐに破られはしたが、ベルリンマラソンでは女子として初めて2時間20分の壁を破ったりと、その功績は色褪せることなく語り継がれることになるだろう。
無名から起き上がり、努力で築いた走力は指導者の存在もさることながら、やはり、彼女のパーソナリティーに拠るところが一番だろう。おそらくは彼女の中のプロ意識が今回の決断を引き出したものだと思うが、とりあえず一旦肩の荷物を下ろし、36才の女性としての自分を癒したり、この先を考える時間を過ごしてもらいたい。引く手はあまたあることだと思うがまずは一休みして、次なる世界に向かって欲しいと思う。
どこかのアナウンサーも云っていたが、もう一度彼女の走りを個人的には見たかったけど・・・。

61回目の誕生日に

2008年10月27日

 週末、テレビドラマで棟方志功を演じる劇団ひとりを観た。最近はテレビでドラマを観ることは殆んどなくなった。それは映画を含めてあまりにつまらないものばかりだから。しかし、お笑いから出てきた劇団ひとりの熱演には荒削りだが彼の演技者としての将来性と多才さを感じ、楽しませてもらった。
 ノーベル賞を受賞した誰かが云っていたが、「日本人はこと足りて創意、開拓、発明、発見を志す土壌がなくなった・・」というのが現実だ。嘆くつもりはまったくない。与えられた時間はどんどん減ってゆくが、時間と競争しながらなくなったものの種を蒔き続けることを精一杯やってみようと思う。

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