アースマラソンサポート記 北米横断-サポーターとしての思い

2009年6月 1日
 およそ25日ぶりにアースの現場に戻る。
 寛平さんはじめ、ブーやん、ムギ、マジシャンこと池田君、デビットの「チーム寛平」はみんな元気一杯だ。ちょうど寛平さんの大阪のゴルフ仲間の皆さん三人が合流中ということもあって、賑やかな状況。ともすれば単調になりがちな北米横断走にあって、友達が応援に来てくれたり、連日のように在米の日本人の皆さんが激励にきてくれたりで現場に悲壮感はみじんもない。

 連日、コンスタントに55〜60km進まないと予定の7月10日NYゴールは、実は楽観できない状況になっている。

 毎日の走り、寛平さんは自身でしっかりと管理しながら走っている。というのは朝起きて、自分の体調がどうか?前日睡眠はしっかりとれたか?食事は十分か(エネルギーは足りるか?)などをチェックしてスタートする。午前中、大体は35〜42km程度進み、午後は3〜4時間かけて15〜20km走ることを主なペース配分にしている。ところが、人のよい寛平さんは応援者へのお礼や伴走希望者が来ると、ついついそのリクエストに応じてしまい、走りの予定やペース配分は自分が頑張ればいいんや、としてしまうのだ。

 誤解を招くといけないから説明しておくと、さすがに3000km以上走ってくると、身体は基本的に疲労の塊になっていて、順調に進んでいるのは寛平さんが疲れた体で速度・歩幅・腕ふり・食事のタイミングなどいろんな要素を含めて「バランス」を保っているからにすぎない。これが一定のリズムを生み出しているわけで、そのリズムが崩れると当然走りも崩れていってしまう。伴走はせいぜい出だしの2〜3km、途中の応援も沿道での応援に徹してくれたほうが、実は寛平さんにとってはありがたいのである。

 くれぐれも応援が嫌、とか迷惑、では決してなく、それくらい疲労がピークにきていて身体はシリアスな状態なんだ、ということをご理解いただいて応援ヨロシク、とお伝えしたいのだ。

 間もなくシカゴを通過してあとは一直線にNYを目指すだけになる。鉄人といえども限界ぎりぎりで走っていることを皆さんにわかっていただければ幸いである。

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