アースマラソンサポート記 北米横断-休養日

2009年6月 3日
 今日は休日。
 早朝、応援に来てくれていた慎太郎君とマネジャーの生沼君が帰り、次いで特番チームと一緒に福留さんも帰ってしまい、再びアースクルーは日常のメンバーになった。いっぺんにたくさんの人が帰ってしまい、もとの静けさが戻った、という感じか。明日からまたNYに向けた旅が始まるが、ここからの1か月は距離と時間と体力・気力の闘いになることだろう。

 シカゴまでのルートの下見にデビットと出かける。近いとはいってもシカゴまではまだ130マイルおよそ210kmほど離れているから、あたりの風景は田舎そのものだ。このあたりは農村で、収穫物の代表はとうもろこしと小麦。刈り取りの済んだとうもろこし畑が延々とひろがり、木々と芝生に囲まれ、すっきりしたたたずまいのペイントハウスがところどころに点在する。Galvaの町からR91号でR93へ。BradfordからR29をのぼってSpringValleyをすぎてR6に入ってゆく。Peru~LaSalle~Ottawaに抜ける道筋は古い町並みになっている。ここらあたりは教会が目立つ。一様に立派な建物だ。DaytonでR71、NorwayからR52、そしてR30をJulietに向かう。Julietは大きな町。ウォールマートもマックもなんでもそろっている。シカゴが近いせいか町並みもぐ~んと都会っぽい町並みだ。ここまでが130マイル、およそ210km。宿泊予定のモーテルの目星をつけて帰路に就いた。寛平さんのペースだと4日間の工程になる。

 LAを出発してすでに72日間走っている。環境が変わり、食事が変わり、気候も変わっているが寛平さんの走りはますます進化している。驚異的な回復力と内臓を含めて持った強靭な体力、そしてどんどん包容力を増してゆく人間性、この人は一体どこまで進化してゆくのだろう?いつも思うのだが、寛平さんのアースマラソンはそれに関わる人も、応援する多くの人も、自然も、動物たちも「寛平ワールド」の渦に巻き込まれていっているような気がしてならない。寛平さんがシンプルなパフォーマンスを続けていてくれることで、周囲が勝手にいろんな解釈をし、それがみな「本来のあり方」を希求しているだけなのかもしれないし、その渦を巻き起こしてくれていることに皆が憧れ、共鳴していることなのかも知れない。

 北米大陸横断も残りわずかになりそろそろ佳境に入ってくる。明日からのアースも無事に進むように祈りつつ・・・。

アーカイブ