寛平さん、明日、ニューヨーク到着を前に。
18年ぶりのNY。前回来たときはニューヨークシティマラソンだった。当時から参加者が3万人を超えるビックマラソンでその規模に圧倒された記憶がある。今回はアースマラソンで北米横断を完走する寛平さんの出迎えだ。
アースでは北米全工程をサポートすることが叶わず、NYで出迎えに甘んじざるを得ない自分の心にはすきま風というか消化不良のような状態で寛平さんを迎えることには一抹どころかサポーターとして大きな欠落感すら感じる。
ランナーサポートは、コース設定や体力を見た走行距離の設定などの技術的なアドバイスや孤独感を癒すメンタル面のケア、障害を防ぐためのケアのために存在するものである。このサポートは数日だけで済むものではなく、がっぷり組んで一貫した取り組みを果たさないと満足のゆくこともできないものである。その意味では寛平さん北米横断の2/3しかサポートできなかった自分への苛立ちにも繋がっているような気がする。
北米4800kmの完走を果たそうとしている寛平さんはウルトラランナーとしてだけでなく、人間として大きな尊敬を感じているし、北米横断による錬磨がヨーロッパやユーラシアを走るうえで大きな自信を培ったことだと思う。
明日の夕方、メディアやたくさんの応援者出迎えの中、NYのpier45にゴールする寛平さんを私は静かに迎えたいと思う、「お疲れさま」と心でつぶやきながら。